臨床症例集 一覧
今までの 臨床症例集 の一覧です。
年齢:60代
性別:男性
職業:会社員(デスクワーク)
主訴:途中覚醒(睡眠障害)
症状:夜中に目が覚める、顔や頭が熱くなる、動悸がする、頚部痛、腹痛、不安感、倦怠感、高血圧、ぐっすり眠れない。
その他:病院で睡眠時無呼吸症候群の検査した(ポリグラフ検査)、かかりつけ医あり、睡眠薬&安定剤服用中、シーパップ治療もしている。
施術方法:不眠症改善コース(睡眠鍼)
施術部位:百会、側頭筋、頭半棘筋、板状筋、起立筋など
施術計画:3か月1クール(目安15回)
※個人情報の同意を得て掲載しています。
1回目:まだ変化なし。3時間後に途中覚醒する。夜1錠服用中。
2回目:少し良くなった気がする、動悸改善、身体が楽になった。
3回目:前回から大きな変化なし、薬の種類を変更してもらった。
4回目:症状が悪化している、動悸が強くなってきた、眠いのに眠れない、主治医から男性更年期と診断あり。
5回目:2時間起きに目が覚める、頭が興奮している感じ、ヨガを始めた。
6回目:身体のこわばり強い、漢方も処方、たんぱく質も摂取し始めた。
7回目:現状維持、悪くも良くもない、主治医と相談して薬の減薬を始めた。
8回目:昨日は眠れた、食欲がでてきた、身体の脱力感がある。
9回目:不安感が減ってきた、途中覚醒はまだある、運動始めた、病院でテストステロン検査したら男性更年期ではないと診断された。
10回目:現状維持。
11回目:睡眠が良くなってきた、腰が痛い、北海道行って帰ってきたら調子よくなった。
12回目:途中覚醒が減ってきた、起きる回数が1回ぐらいになってきた
13回目:シーパップしなくなった、眠れている。
14回目:良好、現状維持、悪くなってない。
15~16回目:腰痛があるのみ、睡眠は良好。
17回目:睡眠良好、安定しているので終了。
施術結果:来院時より3か月で夜中に目が覚める(途中覚醒)症状が改善し、ぐっすり眠れるようになった。
もちろん鍼施術だけで良くなったわけではなく、生活習慣の見直しをして、ウォーキングしたり、たんぱく質を摂取したりと、
健康の原点(運動、栄養、睡眠)を改善しながら鍼施術をしたことが好結果になりました。
睡眠に悪い生活習慣をしている方が多いので、良い生活習慣を知り、見直しながら鍼施術も取り入れることで
健康を取り戻しましょう!
こんにちは!
スタッフ大城ですヽ(=´▽`=)ノ
今回は〔肩こり、不眠、頭痛、吐き気〕の臨床症例を紹介します。
※個人情報の同意を得て掲載しております。
年齢:30代
性別:男性
職業:デスクワーク
主訴:肩こり(L>R)、不眠、頭痛、吐き気
主観的情報:
ストレスあり
寝付きにくいなどの自律神経症状
頭痛はほぼ毎朝、
吐きはしないが吐き気があり辛い
ストレートネックと診断を受けた
頚肩部はずーんと重い
鍼治療は初めて
客観的情報: 頚部左側屈(+)それ以外は動作痛なし
評価: 頚性神経筋症候群 頚肩部メジャー筋
施術方法: トリガーポイント療法
施術部位: 僧帽筋、肩甲挙筋、頭板状筋、頭半棘筋、
施術計画: 週2回ペースで合計4回
施術経過
1回目:治療後、肩の痛みが右に移った(NRS5→2)
2回目:調子よい。以前のような辛さはない。治療後は眠りやすい。NRS1~2
3回目:夜勤明けで疲れているが、比較的症状は楽。鍼の心地よさを感じるようになってきた。NRS3
4回目:寝つきが悪く起床後頭痛あったが、久し振りに吐き気はなかった。NRS2
5回目:起床時のみ軽い頭痛や吐き気があるが、以前よりすぐに治まる。
6回目:頭痛はあるが吐き気なし。肩こりもだいぶ楽になり気にならなくなってきた。
7回目:良好。
8回目:良好。
6回目までは週2回ペースで来院され、7回目は1週間、
8回目は2週間と間隔を伸ばし来院。
今回は頚~手指にかけての痛みと痺れの症例になります。
年齢:30代
性別:女性
主訴:頚~手指にかけての痛み
(右、外側、第1.2.3指、痛み>痺れ)
主観的情報:症状は一日中、洗顔・前かがみが辛い、温めると楽
美容室のシャンプーを受ける時に症状悪化する
客観的情報:頚部後屈(++)前屈(+)側屈(+)回旋(+)
病院では頚椎症と診断
評価: MPS 多裂筋 頚肩メジャー筋
施術方法:トリガーポイント療法
施術部位:多裂筋 斜角筋 板状筋 肩甲挙筋
頭半棘筋 僧帽筋
施術計画:週1~2回のペースで
施術経過
1回目:治療後に痺れ症状が1~2日落ち着いた。仕事で痛み戻る。
2回目:NRS7へ下がった。良くなったり悪くなったりを繰り返している。
リュックでシビレが出る。斜角筋で痺れ再現あり。
3回目:変化なし。
4回目:変化なし。ピリピリとした症状からジュワジュワした症状へ変化。
(施術部位を変更し、腕神経叢+鎖骨下神経・血管ファシアリリースへ)
5回目:痺れが大分弱まり、指先だけになってきた。
7回目:右第2指のみ痺れている。
10回目:良好。NRS2.5 まだ痺れ残るが改善はしている。
16回目:母指、示指の痺れはまだ気になる。
~~~仕事や家事で忙しくなると症状続くが酷くならずに経過~~~
25回目:痺れなし。肩こりが気になる程度。
26回目:症状なく良好。卒業。
5回目の治療で痛み・痺れのスケールが半減し、
10回の治療(約1か月)で10 → 2.5まで下がりました。
残り2.5の症状がなかなか取れず、完治まで
約5カ月間と時間はかかりましたが、無事に治療は終了しました。
どんな治療を受けても良くならなかった方や
筋肉(筋膜)に対して治療を行い、あともう少しという症状が取れない場合は
神経や血管が原因となることが考えられます。
難しい症例でしたが、神経や血管にアプローチする方法は
エコーがなければ出来なかった治療です。
似たような症状で悩まれている方はぜひ一度ご相談ください。
今回は股関節痛の症例になります。
年齢:10代
性別:男性
主訴:左股関節の痛み
主観的情報:2日前に発症、運動中に外れる感覚あり 股関節屈曲(+) X-RAY異常なし
前日はとても痛かったが治療当日は歩けるレベル
客観的情報:股関節屈曲(+、クリック音あり) 内旋(+) 外転(±) 外旋(-) 大腿筋膜張筋圧痛(++) 中殿筋(±)
評価: 大腿筋膜張筋MPS、外側型弾発股
施術方法:鍼によるエコーガイド下刺鍼
施術部位:大腿筋膜張筋 中殿筋前部線維
施術計画:痛みに関しては2回ほどで良くなると思うが、
外れる感覚に関してはやってみないと分からない
施術経過
1回目:大腿筋膜張筋エコーガイド下刺鍼
2回目:NRS 0 Pain(-) 弾発(-) 1回目治療後から外れる感覚なし 経過良好
大腿筋膜張筋エコーガイド下刺鍼
大腿筋膜張筋、大殿筋のストレッチ指導にて終了
施術結果
1回目の鍼治療後は余韻ではっきりしなかったが、治療翌日には症状消失。
このように運動時の症状は発症してすぐに治療を開始すると
長引かせずに済む場合があります。
そういった症状でお困りの方の救いになるよう、エコーを正しく使い
患者様に還元していきたいと思います。
先日来院された患者様に、年に数回奥歯のあたりが痛くなるので歯医者に行くが、
噛みあわせ・矯正など試してみても良くなる気配がないので、
どうしたらいいだろうと悩んでいる患者さんがいらっしゃいました。
年齢:50代
性別:男性
主訴:奥歯の痛み
症状:数年に一度奥歯が痛む。一度出ると数週間は症状が続く。
治療方法:トリガーポイント鍼療法
治療部位:顎二腹筋、外側内側翼突筋、斜角筋
治療計画:まずは3回試してみて経過を見ましょうと説明。
顎関節治療を中心に、首肩の緊張も強かったので全体的に鍼治療をしました。
結果1回目の治療でかなり改善あり、2回目の来院時は予防のために治療して終了となりました。
今回の症例は鍼で取り切れない癒着と医療連携についてです。
よしむら鍼灸治療院では鍼治療よりも効果的な治療法がある場合には、
医療機関への御高診願いを書かせていただいております。
年齢:40代
性別:男性
主訴:右肩が動かない
主観的情報:半年前に右の鎖骨を骨折し、完治後も動かさないようにしていたら
動かなくなってしまった。
痛みはないが可動域に制限がかかる。
リハビリをしても可動域に変化がない。
客観的情報:肩関節挙上90°、外転85°、外旋20°
結帯(+)、結髪(+)
施術計画:ファシアの癒着のグレードが鍼で改善できるレベルを超えているため、
病院へ御高診をお願いする。
結果として病院にてサイレントマニュピュレーションという
麻酔下で肩関節の可動域を上げる施術を行い、
一回の治療で肩関節挙上170°、外旋90°まで改善されました。
「この症状は病院と鍼灸院どちらに行ったらいいのだろう」と
悩まれている患者様は本当に多くいます。
当院では鍼灸施術の適応・不適応をエコー観察、痛みの表現、整形外科的テストなどを用いて評価し、
患者様に合わせた施術内容を提案させて頂いております。
一人で悩まずに、まずはお問い合わせ頂ければ幸いです。
今回の臨床症例は右足関節の背屈困難、筋出力低下、感覚鈍麻の例を紹介します。
年齢:40代
性別:女性
主訴:右足関節の背屈困難
主観的情報:一ヶ月前朝起きたら突然発症、 階段の昇りができない、下腿屈筋側の感覚がない、足関節の背屈ができない
客観的情報:浅腓骨神経患側肥大(エコー観察)、筋力テスト:母趾背屈異常、足関節背屈異常、膝関節屈曲正常、足関節底屈正常
腰部レントゲン異常なし、MRIはまだ検査していない、近隣の総合病院にて神経障害かもしれないと言われた
評価:神経障害+MPS
施術方法:鍼によるエコーガイド下リリース
施術部位:総腓骨神経周り、腓骨筋、前脛骨筋、ハムスト
施術計画:3回治療してみてまったく変化がなければ精密検査
施術経過
1回目:エコーガイド下にて総腓骨神経とその周囲筋を刺鍼。
2回目:全く変化なし。前回同様に総腓骨神経周り、脛骨神経、前脛骨筋、腓骨筋に刺鍼。
3回目:変化なしだが、少し足が軽くなってきたような気がする。
4回目:動きが改善してきた。背屈可動域向上。足も軽い。
5回目:良好。背屈動作正常。感覚鈍麻だけ残るが卒業。
施術結果
年末年始を挟んだので5回目の治療までで約一ヶ月かかりました。
3回目の治療から改善が見られ始め、
5回目の時点では背屈の左右差がまったく認められないほどに回復されました。
感覚鈍麻は少し残りましたが、大変満足されて卒業しました。
筋出力低下や感覚異常は難しい症状ですが、
発症してからできるだけ早く施術することで回復する可能性もあります。
エコーを用いることで神経周りや周辺の組織へ正確にアプローチすることが可能になりましたので、
今後も症例を重ね、鍼灸適応・不適応の見極めをした上で
難しい症状でも改善率も向上させていければと思います。
年齢:30代
性別:男性
職業:デクスワーク
主訴:TFCC損傷(左)
2013年1月より左手首の調子が悪く、大学病院でレントゲン検査してもらうも原因不明。
2013年8月に別の病院にてレントゲン検査、そこでTFCC損傷の診断をされる。
それから1年以上、日常生活は固定具をつけて過ごしてきた。
目標は手首の痛みをとって、趣味のバイクに乗ること!
治療部位:尺側手根伸筋屈筋+腱、TFCC部、前腕伸筋屈筋群
1回目 前腕屈筋、伸筋に刺鍼。
2回目 固定具を外して生活できるようになった!PC作業も順調。最初の痛みから半分以下に。
3回目 もう少しで痛みが無くなりそう。
(1~3回までの来院期間は1週間です。)
年齢:60代
性別:女性
職業:主婦
主訴:4年前から左足底の痛み
症状:歩行時の疼痛。長時間の立位での痛み。鈍痛。入浴後は楽。夜間痛、動作痛なし。インソールを入れると楽。
その他:4年間整形外科に通院。レントゲンにて骨棘ありとの診断。過去に左足関節剥離骨折あり。
治療方法:トリガーポイント鍼療法
治療部位:後脛骨筋 母趾外転筋
治療計画:発症からの期間が長いため、治療には少々時間がかかるかもしれないと説明。
最初の週は2回、それ以降は週1ペースで来院してくださいと伝えました。
1回:左足ペインスケール10→8。足底から外側へ痛みが移った。
2回:ペインスケール10→3。インソール必要なくなった。足底は良い。
3回:長時間しゃがむと足底が痛い。腰も気になる。
4回:足底良好!腰や殿筋の治療にシフト。
治療結果:4回目まで21日です。
治るまでに時間がかかるとの予想に反し、
2回目でインソールの必要がなくなり、
3回目には日常生活に支障のないレベルまで回復しました。
現在は予防として継続治療中です。