今日はトリガーポイント注射(以下TP注射)について。
TP注射の奏効機序
・痛みの悪循環を不活性化して局所の血流を改善し、筋緊張をやわらげ、侵害受容器の感作(過敏化)に関与するプロスタグランジン、ブラジキニン、セロトニンなどを希釈して洗い流すこと、生体のホメオスターシスにより痛みの根本原因を治癒すること。
・局所麻酔薬を用い末梢神経に作用させ、痛みを緩和させること。
局所麻酔薬の成分
・塩酸ジブカイン(ネオビタカイン)、メピバカイン、リドカイン、
ロピパカイン、副腎皮質ステロイド薬(デキサメサゾン、ベタメタゾン、
メチルプレドニゾロン)
TPの検索
・患者に疼痛の一番強い部位を指先で示してもらい、施術者が同部を指で圧迫して索状硬結として触れる過敏点を確認する。同部を押えることで症状が再現し、典型的な関連痛が発現することがポイントである。
注射針の太さと長さ
・太さ:25G(0.5mm)、27G(何mmかはわかりません)
・長さ:25mm、19mmを使用する。
※TP注射において現在のところ、どの薬液を用いることがより良いかの明確なEBMは得られていない。TP注射は、どの薬液を用いるかより、TP注射の適応や注射の仕方、注射部位の見極めを明確にすることが、非常に大切である。
※ドクターによって、意見が違う所がありますので、ご注意ください。
参考文献:トリガーポイントーその基礎と臨床応用ー
編著 森本昌宏より。
上記のようにまとめて見ました。
TP鍼と違うのは、TPの検索方法、刺針の仕方、麻酔薬の有無、針の太さ長さなどがありますね。
もっと詳しくTP注射を勉強したければ、参考文献を読んでくださいね。
では、また♪