TFCC損傷6 - 臨床症例

本日は、TFCC損傷6の症例を書きます。
今回も結論から言えば改善しました。
年齢:20代
性別:女性
職業:作業療法士
主訴:TFCC損傷(L>R)
動作検査:回外(++)回内(++)尺屈(++)携帯動作(++)
橈屈(+-)自発痛(-)髪を結ぶ(+)コップをもつ(+)
ドライヤーをもつ(+)背屈(+)洗髪(+)前腕の痛み(+)
その他:1ヵ月前から手首の痛みが悪化した。
日大病院でMRI、レントゲン検査して、TFCC損傷と診断された。
痛みの為、仕事の出勤数も減らしていて、
サポーターをしながら、経過を観察していたが一向に治る気配がなく、
心配になりネットで調べて、当院を知って来院されました。
治療部位:尺側手根伸筋+屈筋、前腕屈筋群+伸筋群、TFCC部、僧帽筋など
治療方法:トリガーポイント鍼療法
治療結果:TFCC損傷の治療はかなり厳しい旨を伝えたうえで、
通えれば3ヶ月間治療を受けてくださいと告げました。
週に1~2回のペースで治療していくことに。
1回目:ペ10→8。治療2日後から楽になった。
2回目:ペ10→6。治療するとけっこう良い感じ。
初めての効果に驚いている。
3回目:ペ10→7。仕事がフル出勤になった。
4回目:ぺ10→8。リバウンドが少々でた。仕事すると痛い。回内(+-)
5回目:ペ10→5.6(左)8(右)。左がよくなってきたら右がつらい。
6回目:ペ10→5.6(左)8(右)。前腕の痛みは良好。携帯動作(+-)
10回目:ペ10→4(左)7(右)。仕事で手を使うとつらくなる。洗髪(+-)
12回目:ペ10→4。左はかなり良い。日常生活動作も結構楽になった。
諸事情で1ヵ月治療間隔が空いた。
13回目:仕事をやめたとのこと。鋭痛はなく鈍痛が少しある。
14回目:左右ともに特定の動作の痛みはなくなった。
15回目:日常生活動作は良好。違和感のみが残る。
16回目:携帯動作を長くやらなければ良好。
仕事もまだしていないし、良好な為一旦終了。
※今回も日常生活動作表を作成し、
痛みの変化を記載していただきました。
洗髪、コップをもつ、ドライヤー、携帯動作の4つが、
日常生活で特に痛いとのことでしたので、
4ヵ月間記録をつけていただきました。
記録をつけると痛みの変化が目でみえるので、
患者さんのモチベーションを維持できるのと、
治療結果の評価をするのに大変便利です。
治療期間:12回目までで、2ヶ月と17日間です。
     16回目までで、4ヵ月と25日間です。
      
            
コメント
今回のTFCC損傷は、当院で治療した中で、
一番変化が速くでた例でした。
重傷のTFCC損傷では、5~7回目ぐらいまでは、
まったく変わらないことが多いいのですが、
今回は仕事も継続していたにも関わらず、
1回目から変化がでました。
やはり、最初から変化がでる場合は予後がいいです。
TFCC損傷は、ほぼ靱帯が痛みの原因ですので、
トリガーポイント鍼療法で治療すれば改善すると私は思います。
現在もこの症例の他に、
二名のTFCC損傷の方を治療していますので、
もう少し経過をみて、またご報告いたします。
TFCC損傷でお困りの方達の
ご参考にしていただければ幸いです。
では、また♪

 
 
 
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