今日は、掌のシビレ(手根管症候群)の症例を。
 年齢:50代
 性別:女性
 職業:主婦
 主訴:掌のシビレ(R>L)
 動作検査:第一指~第五指先のシビレ(+)掌全体のシビレ(+)
 起床時(+)ジンジンする(+)朝>昼(+)肩コリ(+)
 入浴中(+)ティネル検査(-)頚部を前屈すると楽(+)
 朝のこわばり(+)
 その他:1年以上前から掌のシビレがあった。
 整形外科で手根管症候群と診断を受けた。
 リウマチ検査は異常なし。
 ビタミン12の薬を3か月飲んだが効果がなかった。
 治療は上記の薬のみで、他の治療はしたときがない。
 頚肩も慢性的に凝りがあるが、
 ずっと我慢してきたとのこと。
 友人のご紹介で当院に来院されました。
      
 治療部位:多裂筋、頭半棘筋、肩甲挙筋、僧帽筋、前腕屈筋群など
 治療方法:トリガーポイント鍼療法
 治療結果:4回までは間をつめて来院してみてくださいと伝えました。
 1回目:ペ10→4。シビレがかなり改善した!背中と肘が気になるようになった。
 2回目:ペ10→2。治療翌日の朝は良かった。シビレよりもこわばりが気になる。
 だいぶ日常生活が楽になったとのこと。背中は良好。
 3回目:ペ10→0~1。シビレはほとんどない。右のみこわばりが少し残る。
 肘の違和感がまだ残る。左側は良好。
 4回目:シビレはほぼ消失。こわばりのみ残るが良好な為、一旦終了。
 ※次回は予防のため、1~2週間以内に来院予定です。
 治療期間:4回目までで、12日間です。
              
 コメント
 一年以上、シビレで困っていたのに、
 短期間でシビレが改善された症例でした。
 結果からみれば、今回の例は手根管症候群では、
 なかったと思います。
 頚部の筋肉が原因で、
 掌にシビレがでていたのだと思います。
 手根管症候群
 http://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/carpal_tunnel_syndrome.html
 ドクターの診断があっても、
 このように改善する例は多々あります。
 特に、ある動作で楽になる、ある動作で悪化する、
 入浴後に楽になる、などの症状の変化があれば、
 TP鍼治療で改善する可能性が高いです。
 逆に、常にシビレがでていて、
 動作でシビレの変化がまったくない、
 数十年もシビレを患っている場合は、
 TP鍼療法では効果がでにくいか、
 長期間の治療が必要になります。
 あきらめる前に、ぜひともTP鍼治療を受けていただきたいです。
 手根管症候群でお困りの方のご参考になれば幸いです。
 では、また♪








